トラック買取

読書メモ・情報整理ブログ

書評・レビュー、読書の備忘録・要約・まとめ。自分用の情報収集・考察のまとめ。 /【分野】 ビジネス、科学技術、外国語、旅行、・・・
読書メモ・情報整理ブログ TOP  >  スポンサー広告 >  [読書] 経済・産業 >  「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)レビュー・読書メモ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)レビュー・読書メモ



日本中枢の崩壊 (古賀茂明)

★★★★

[レビュー・考察]
・霞が関の官僚の実態、あるいは公務員全般の実態を知ることができる貴重な本。官僚組織のあまりの非常識・非効率な仕事ぶりに驚く。もはや、優秀なエリート集団などとは絶対に言えないアホすぎるレベル・・・。やはり、著者の言うように、民間から役所への人材の移動が必要だろう。外部の血を入れない限り、変わらないだろう。
・地方自治体・地方公務員は、さらに酷いと想像できる。地方の実態を詳しく暴露する本も、読んでみたい。
・電力会社(特に東京電力)が、政治・行政・マスコミをコントロールできるカラクリもよく分かった。やはり、電力事業には、有効な競争環境の導入が絶対に必要。

------
■ 読書メモ(備忘録・要旨):

第1章:
・東電は、日本最大の調達企業で、経済界を支配し、有力政治家を影響下に置き、広告でマスコミを動かす。自分が日本で一番偉いと思い込んでいる。
・安倍内閣は、公務員制度改革を前進させたが、後の福田内閣は官僚側について、改革に抵抗した。
・国家公務員制度改革推進本部事務局には、推進派は著者(古賀氏)他少数、多数は各省庁から送り込まれた守旧派。その一人、元総務省次官が著者への誹謗中傷工作をした。
人事院は、公務員の処遇を決める第三者機関として設置されているが、実態は、公務員で構成されており、公務員が公務員の給料を決めているのだから、高給のまま。
・公務員制度改革法案は、2009年3月、抵抗を乗り越えて、国会提出に至ったが、野党の民主党が、自民党の守旧派と結託し、自民党の手柄になるのを防ぐため、反対し、廃案になってしまった。
・民主党政権誕生後、著者は、公務員制度改革事務局から更迭され、経産省に戻された。各省庁が、著者の補佐官起用に猛反発し、仙石大臣が屈したらしい。

第2章:
・菅内閣の時の、公務員の「退職管理基本方針」はインチキ。天下りできなくなったから、現役出向という形をとった。形として公務員の身分を残したままの、実質的な天下り。
・著者は、この問題を論文にまとめ、公表した。すると役所から、著者が反対している「民間派遣」の打診があった。これを断れば、生涯賃金で億単位減るが、断った。

第3章:
・著者は、論文発表後、口封じのため、地方に長期出張に出された。日本企業の「擦り合わせ」の文化が、高コスト体質になっているが、経産省はそれを推奨してきた。
・この出張の報告書の一部が、官房によって改ざんされ、国会で問題になった。

第4章:
・霞が関では、省の利益優先の縦割り行政。打破するには「内閣人事局」が必要。先輩の意見は絶対。OBから圧力がかかるから、過去の政策は非難できない。
・官から民だけでなく、民から官への人の流れが必要(リボルビングドア方式)。それには、年功序列の廃止が必要。
・霞が関では、多くの幹部が、夜7~9時は外出して酒を飲んでいる。「労働時間」が評価基準。戻って仕事をして、タクシーで帰る。「居酒屋タクシー」問題も。

第5章:
・長妻元厚生労働大臣は、官僚とマスコミのタッグで、誹謗中傷を報じられ、追い落とされた。
・財務省にとって、国税庁は、マスコミを黙らせるのに有効なツール。いざとなると、査察に入る、と言って脅せる。

第6章:
・政治主導の実現には、ヒト、モノ、カネの掌握=国家戦略スタッフ、内閣人事局、予算局(官邸の)、が必要。

第7章:
・著者は、経産省で、独禁法9条の改正(純粋持株会社の解禁)を進めたが、有力な学者は左翼がかった人が多く、公取委と癒着していて、反対された。
・電力会社は、儲かると、料金を下げろと言われるため、儲からないように、福利厚生などを充実させていた。
壮大な無駄と、政官癒着の構造を作っていた。競争が無いことが諸悪の根源。
・発送電分離で、競争環境を作れば、解決する。著者は、OECD勤務時、OECDが日本に発送電分離を勧告する方向で進めた。新聞記事になって、省内・東電は大騒ぎになり、クビにさせられそうになった。

第8章:
・官民挙げてのインフラ輸出ビジネスは難しい。政府は、ビジネスの感覚が乏しい。新たな利権を狙っている。

終章:
・日本経済の破綻を防ぐには、デフレ解消、政府資産売却、TPP参加による自由化促進、などが必要。その上での増税ならやむを得ない。
・社会保障改革、ムダなバラマキの廃止、ダメ企業の淘汰による生産性向上も、必須。
・小泉・竹中による構造改革は、まだ足りなかった。
・日本の農家は、競争力がある。一方、補助金目当てで手抜きする人も多い。
・平成の身分制度=優遇されている、官僚・農民・高齢者・中小企業経営者(世襲の)の既得権益を捨てさせることが必要。
・日本の観光業を育て、景観を守るには、醜い建物は禁止すべきだし、廃墟になったビル・看板は積極的に壊す公共事業も必要。
-----
→ Amazonで詳しく見る




コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

サイトマップ
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
Profile

管理人

Author:管理人 ■民間企業勤務(情報技術系)。米国から帰国後、首都圏在住。 ■趣味:海外旅行、読書(経済・ビジネス書、歴史小説、ミステリー)、スポーツ観戦(野球、サッカー、フィギュアスケート)、マスコミ批判。
―― 書評よりも、自分用のメモ・備忘録に重点を置きます。おすすめできる書籍が中心です。


人気ブログランキングへ ブログランキング にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ はてなbookmark
* Twilog * travelphoto

QRコード
QR
ブロとも申請フォーム
Information


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。