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TPP参加の是非、有識者の意見まとめ・リンク集

TPP (Trans-Pacific Partnership/ Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement = 環太平洋戦略経済連携協定) への日本の参加の是非について、Web上で、有識者がさまざまな意見を述べている。

いくつか、代表的なものを採りあげて、原文へのリンクと、内容の要旨をメモ程度に書いておく。

※注意:
  • TPPにより利害が及ぶとされる業界団体やそれに近い者が書いたと思われる記事は、中立性に欠けるため、対象外とする。

  • あくまで、中立的な立場の人が書いたもので、一定の客観性のある記事のみ採りあげる。

  • ≪要旨≫は、あくまで単なるメモ。詳細は、リンク先の記事を、全てじっくり読むことを勧める。

  • ネット上やマスコミでは、利害関係者が発する根拠の怪しいデマ、「木を見て森を見ず」の局所的なバランスを欠いた主張、トンデモ系学者・評論家による売名のための極端な主張などが多くみられる。これらに騙されることの無いよう、事前に、経済学の基礎、国際ビジネスの常識を習得しておくことが重要。


(1) 津上俊哉 (元経済産業省 通商政策局 北西アジア課長、元経済産業研究所上席研究員)

TPP問題に思うこと

≪要旨≫
・今回の論争は、自由化反対の常連である農業関係団体が、異業種を巻き込む「統一戦線」を組むことに成功した点が、目新しい。
・「TPPでは24分野にわたる包括的な交渉が行われる」 ことが 「農業だけと思ったら大間違い」 論の大きな根拠とされている。しかし、そのうちかなりの領域はWTOウルグァイ・ラウンド(とくにGATS協定)で枠組みが打ち立てられ交渉された領域であり、日本が既に開放(約束)済みのものもある。
・実際の現場は、通商の専門家による、条文を決める作業のため、「腕力が取り柄の二国間交渉屋さん」みたいな人は主流になれない。
・規制によって国内企業にも認めていない特定の行為を外資企業にも認めないことは問題ない
・「米国が攻めてくる(黒船)」、「TPPに参加すれば日本は米国の経済植民地にされる」といった反対論の認識は、現実からズレている
・そもそも米国が当初4ヶ国が始めたTPP構想に乗ろうと決めたとき、日本の参加は想定していなかった。焦点は中国であり、日本には関心が無い。
・反対論の要因の一つは、政府の情報公開不足だった。その批判を受けて、政府はネット上でTPP協定交渉の分野別状況を公開している。ただし、内容が専門的で難しいのが難点。
・日本はFTAAP(アジア太平洋FTA)を見据えて準備すべき。TPPはその一歩。これまでAPECで議論されていた間、日本は惰眠をむさぼっていたが、もう許されない。
・TPP参加のメリットは、大きくはないが、参加しないデメリットは大きい。
・TPP自体よりも、TPPに備え、体力をつける過程で、日本の後れた産業セクターの競争力強化、生産性向上を図ることが重要。
・牛肉も、みかんも、保険も、市場開放した後、国内生産は衰退していない。むしろ、商品が多様化し消費者利便が向上した

(2) 大前研一 (元マッキンゼー日本支社長、ビジネスブレークスルー大学院大学学長)

TPPは「国論を二分する」ほどの問題ではない

≪要旨≫
・他の参加国には少なからず自国に有利な戦略的なねらいがあるが、日本は、「交渉参加が自分たちにとって損か、得か」の低い次元でモメている。
・少なくとも日本がTPPに参加する以上は「何を達成したいのか」を明確にすべき。
・交渉を始めたら最後、「奈落の底まで突き落とされるぞ!」というのは、単なる脅し。
・過去30年間、米国はこの手の貿易交渉の結果、貿易を拡大させたことはない
・米国が門戸開放をした市場に、予定どおり米国企業が「進軍してきた」ケースはほとんどない。
・医師会は、競争が恐くて、TPPに反対しているが、あまり悲観的になる必要はない。TPPが国家資格の相互認証まで踏み込むことはありえない。
・米国が欲しいのは、米国内の雇用拡大であって、市場開放ではない。
・メンバーにオーストラリアが入っているということは、「例外」を設けるに違いないというヒントでもある。
・反対派議員の顔に「票がほしい!」と書いてある。
・現状のTPPは曖昧なものであり、基本的な認識のすり合わせからスタートしなければならない。
・日米がTPPに参加したところで状況が大きく変わることはないだろう。

(3) 田村耕太郎 (前参議院議員、米国長期滞在)

TPP枠組みが「何も決まっていない」の根拠はこれだ!自虐的被害妄想はやめ、交渉に参加し堂々とリードせよ

≪要旨≫
・議論すべきは、日本の貿易政策やグローバル戦略についてのビジョン。根拠の無い被害妄想から議論をスタートさせてはならない。
アメリカにとってTPP政策は優先度も重要性も非常に低く、日本が参加しようがしまいが日米関係に何の影響も与えない。
・アメリカではTPPなど誰も知らない。ごく一部の政策立案者が知っているだけで、メディアでも採りあげられない。
・「陰謀説」は嘘。アメリカでは、TPPのようなマイナーなことに「陰謀」をめぐらす時間もエネルギーもないと断言していい。
・米国では、失業問題の他、欧州財政、中東情勢など、課題が山積している。自由貿易は重要度が低い。
・TPP交渉参加には、停滞する経済や深刻化する難問に対応すべく、日本国内に危機感を醸成する意義がある
・TPP交渉参加表明国の足並みは揃っていない。米国でも、意見集約ができていない。つまり、まだ何も決まっていない。

(4) 伊藤元重 (東京大学大学院 教授)

TPPは対症療法ではない

≪要旨≫
市場を閉鎖して健全な経済発展をした国は歴史的には皆無である。
・TPPの交渉に参加するか否かは、日本が開かれた国という姿勢を積極的にとるのか、それとも市場を閉ざして閉塞感を高めていくのかの選択の問題である。
・TPPに日本が参加すれば、世界のGDPの約40%を占める大きな自由貿易地域が形成され、いずれアジア太平洋地域全体の経済連携へつながり、これが起爆剤になって世界全体の貿易自由化がさらに進むだろう。

(5) 池田信夫 (元NHK、上武大学大学院教授)

TPPについてのリンク集

≪要旨≫
自由貿易のメリットは、輸出を増やすことではなく、消費者の利益を最大化すること。経済学の基本。
中野剛志氏は、この根本問題を勘違いして、「TPPで輸出は増えないからメリットがない」とか「関税を撤廃して農産物の価格が下がったらデフレになる」とかナンセンスな話をして、論評に値しない。
・貿易は、Win-Winの関係が可能(プラスサム・ゲーム)であり、自由貿易による消費者の利益は生産者の損失より必ず大きい。
・ISD条項は、FTAやEPAには必ずついている。不当な非関税障壁に異議を申し立てる制度がないと、自由化が機能しない
・農業は、産業としては、自由化による影響は小さい。
・農業自由化は経済問題ではなく、政治問題。この騒ぎを仕掛けている黒幕は、農水省。農協の既得権益を守るためTPPに反対、と公言する者もいる。
・TPPより円高の影響が重要。円が高いうちに海外直接投資を拡大する戦略を考えるべき。

TPP亡国論

≪要旨≫
・中野剛志氏の昔の著書は、読んではいけない本リストに挙げたことがあるが、「TPP亡国論」は、それを上回る駄本
・中野氏は、形を変えて保護主義の主張を繰り返しているだけ。(参考:中野氏の保護主義主張の問題点
・貿易自由化で輸入価格が下がるのは相対価格の変化であって、貨幣的なデフレではない。「輸入が増えるとデフレになる」は誤り。

(6) 中野剛志 (京都大学大学院 工学研究科准教授)

米国丸儲けの米韓FTAから なぜ日本は学ばないのか

≪要旨≫
・米韓FTAを参考にせよ。TPPと同じように、取り扱われる分野の範囲が物品だけでなく、幅広いサービス等をカバーしている。
・韓国は、米国での関税の撤廃を得たが、代償として制度変更に至った部分があった。
農業を保護するためには、関税は必要
・米韓FTAには、ラチエット規定、ISD条項が入っていた。これらには、問題点を指摘する見解もある。日本政府の見解として、ISD条項は必要。理由は、日本企業がTPP参加国に進出した場合に、進出先の国の政策によって不利益を被った際の問題解決に必要なため。
・「交渉に参加して、ルールを有利にすればよい」「不利になる事項については、譲らなければよい」という意見もあるが、限界もあるだろう。

●追記:
こちらにも、読む価値のある記事が多くあります。
TPP亡国論のウソ(日経ビジネスオンライン)



[ 2011/11/09 23:28 ] 戯言 | TB (0) | Comment (4)

★祝・TPP交渉参加決定
TPP賛成派・反対派の特徴を比較すると、

賛成派:
・国益重視。
・全体最適を志向。
・経済のグローバル化に対処が必要なことを知っている。
・守旧派のデマを、デマだと見破る知見がある。

反対派:
・自分の既得権益重視。
・私利私欲、自分の周りしか見えない。
・経済のグローバル化から目を背けて逃げる。
・守旧派のデマに騙される知能レベル。

どちらが正しいか、言うまでもない。

民主党は、既得権益を守るために政治力を駆使する団体に乗っ取られた。
野田首相が、それに流されなかっただけ。
[ 2011/11/11 21:06 ] [ 編集 ]
Re: ★祝・TPP交渉参加決定
voidさん、そうですね。

TPP慎重派は、現実逃避に走っているように見えますね。
また、経済のグローバル化の全体像を見ずに、枝葉末節・重箱の隅をつつくような議論ばかりしている傾向がありますね。木を見て森を見ず。

TPP推進派にも問題はあります。
TPP参加は、避けて通れないということを、もっと分かりやすく、国民に説明しなければなりません。反対派にも理解できるように。この点、反対派の巧みな戦術(情報操作、印象操作)を見習うべきです。

voidさん:
> TPP賛成派・反対派の特徴を比較すると、
>
> 賛成派:
> ・国益重視。
> ・全体最適を志向。
> ・経済のグローバル化に対処が必要なことを知っている。
> ・守旧派のデマを、デマだと見破る知見がある。
>
> 反対派:
> ・自分の既得権益重視。
> ・私利私欲、自分の周りしか見えない。
> ・経済のグローバル化から目を背けて逃げる。
> ・守旧派のデマに騙される知能レベル。
>
> どちらが正しいか、言うまでもない。
>
> 民主党は、既得権益を守るために政治力を駆使する団体に乗っ取られた。
> 野田首相が、それに流されなかっただけ。
[ 2011/11/11 21:36 ] [ 編集 ]
TPPはブロック経済?
反対派にもまともな人はいますよ
野口悠紀雄さんなんかまさにそうです
今週と先週の週刊ダイヤモンドでTPPはブロック経済を作るとして反対しています
あの池田信夫さんもこの人の反対意見に関しては検討に値すると言っているくらいなので
[ 2011/11/13 00:35 ] [ 編集 ]
Re: TPPはブロック経済?
tkmtさん:
> 反対派にもまともな人はいますよ
> 野口悠紀雄さんなんかまさにそうです
> 今週と先週の週刊ダイヤモンドでTPPはブロック経済を作るとして反対しています
> あの池田信夫さんもこの人の反対意見に関しては検討に値すると言っているくらいなので

おっしゃるとおりです。野口氏の主張も、それに対する池田氏の評価と反論も、読んでいるので知っています。
TPP反対派に2種類あるのは認識しています。
(1) 保護主義。変化を嫌う。中野某のデマに騙される。
(2) 自由貿易推進には賛成だが、より中国寄りの(米国を外す)形のほうがいい。

(2)のほうは、健全だし、理解できます。
それでも、(2)まで待てるのか、という懸念が大きいです。
今のTPPが万能とは思いませんが、日本の古い体質の打破、既得権益を守りたい守旧派への攻撃(ショック療法)などの効果は期待できると思います。
のんびりしているヒマはなくて、早く手を打たないと手遅れになると思います。
その意味で、TPPについては、せめて交渉くらいには参加すべきだと思います・・・。
[ 2011/11/13 01:01 ] [ 編集 ]
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