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「電通の正体」読書メモ・レビュー


電通の正体―マスコミ最大のタブー
(『週刊金曜日』取材班)

★★★★★

[考察]
・電通は、マスコミ最大のタブー。マスコミの収益は、広告(=電通)に依存するため、電通の問題を扱って、自らの首を絞めたりしない。本書は、広告に依存しない「週刊金曜日」だから、書けたのだろう。
・本書では、電通が、広告業界で圧倒的なシェアを握り、寡占状態の歪みを利用し、事実上、日本のマスコミを支配しており、広告主の意向に沿うよう報道・記事の内容をコントロールできる立場にある状況を、浮き彫りにしている。
・また、日本国内の、あらゆるイベント、キャンペーン、世論形成などにも深く関わっている様子が、よく説明されている(選挙から万博まで)。

・万博の例でも分かるように、日本のマスコミが、一様に、ある一定の方向を向き始めた場合、背後で電通が絡んでいると考えてよいだろう(他にそれをできる者は無いだろう)。
・最近の例としては、民放のテレビ局が一様に、韓国に関するもの(K-POP、韓流ドラマ、芸能人、フィギュアスケート選手など)を、頻繁に取り上げて報道し、長時間画面に映し、コメンテーターが熱心に誉めている事象が目につく。こうした不自然な韓国寄りのマスコミの動きの背景も、容易に想像がつく。
こういう記事(日本証券新聞)もある。

・電通が、特にオリンピックビジネスを牛耳っている様子もよく分かった。電通が作った、JOCの「シンボルアスリート」の制度は、欠陥が多く、選手に不利として批判を浴びたことは記憶に新しい。以前、シンボルアスリートを辞退した選手に対し、女性週刊誌等がダメージを与える記事を書いたこともあった。背後に何があったのか、手に取るように分かる。

・電通のビジネスの源泉は、テレビ・新聞・雑誌・ラジオ等の旧来型メディアにおける、脅迫型営業活動や信頼性のない視聴率に基づいている。しかし、これは長く続かないだろう。将来、インターネット広告(紙の新聞・雑誌も取り込まれる)だけでなく、テレビ(IPTV)等でも、Google Adsenseのような広告配信の自動化・最適化などの技術が高度化され、より正確な広告効果の測定や、高度なターゲット広告が可能になるだろう。これにより、将来、旧来型の電通商法が付加価値を失い、個別の広告主に配慮した偏向報道が成立しなくなることを期待したい

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■読書メモ(本書の主要部分の要約・引用):

○序章他:
・1998年の沖縄知事選、当選した新人・稲嶺には電通がついていた。沖縄に社員50人を送り込み、現職の太田のネガティブキャンペーンを展開した。
・2003年の武富士の盗聴疑惑のもみ消しに、電通が協力した。成田豊会長(当時)と武富士の武井保雄会長(当時)は一緒にゴルフをする仲だった。

○テレビ支配:
・電通は、視聴率調査をするビデオリサーチ社の大株主。視聴率は、サンプルが少なすぎるため、誤差が大きい。視聴率20%の場合誤差は3.3%にもなる。
・電通のテレビ局担当者は、民放の営業担当者の前で、電通に逆らって痛い目にあったいろんなテレビ局の話をして、電通に逆らわないよう教育するという。
・電通は、スポットCMで利益を伸ばしたが、スポットCMは、視聴率の高い番組と低い番組の抱き合わせ商法であり、独占禁止法上の疑義がある。
・電通の広告の仲介手数料は15~20%と高すぎる、欧米は5%前後、と広告主も不満を表明。
・テレビ朝日の「ニュースステーション」は、電通が、広告枠を買い切り、視聴者の分析、番組の基本構想を作るなど、番組の内容を左右する力を持っていた。
・電通は、近年まで、TBSの経営陣に人を送り込み、「人事権を実質的に握っていた」と言われた。

○公正取引委員会の調査:
・2005年、公正取引委員会は、広告業界における電通の寡占状態と弊害の実態調査を行い、「公平性・透明性の確保が必要」と結論づけたが、マスコミはほとんど報道せず。
・五輪関係者談:アテネオリンピックの放映権の価格表を見たら、高すぎて驚いた。電通が手数料を取りすぎているのではないか。

○新聞社にも圧力:
・サラ金(消費者金融)の広告は、以前はマスコミが自粛していたが、解禁されていった。最後まで朝日新聞は抵抗したが、電通副社長が朝日の副社長に「解禁反対派を何とかしてくれ」と要請し、朝日社内の解禁反対派は左遷され、結局、解禁された。
・電通は、新聞の広告主企業の不祥事などの記事について、紙面の扱いを小さくしたり、社名をぼかすなどの対応を、新聞社に要請することがある。
・電通自身の不祥事については、大株主の通信社(時事通信、共同通信)だけが報道する場合がある(他社は第一報を奪われる形になる)。
・ビデオリサーチは、視聴率の新聞版「全国新聞総合調査」まで始めたが、電通関連会社のため、視聴率と同様、信頼性に疑問あり。

○五輪:
・JOC(日本オリンピック委員会)のマーケティング事業(選手の肖像権管理など)は、1979年以来、長年、電通に頼ってきた。
・JOCは、一時、電通まかせの状態から独立するため、JOMという中立組織を作ったが、解散させられた。原因は、西武・堤と電通。結局、JOCは、2005年から、肖像権管理を電通に独占させることになった。しかし、選手が、JOCのスポンサー企業のCMにしか出演できないなど選手に不利な制約があり、有力選手の「除外申請」(自分で肖像権を管理する)が増えた。JOCは収益源を失いつつあった。
電通は対策を講じた。JOCとの契約選手が少ない「協力度の低い」競技団体には、交付金を絞るどのペナルティを科すこととし、選手との契約取りまとめは、競技団体に任せた。若い選手は、競技団体に頼まれれば、断りにくくなる。いわば脅しであった。

○万博:
・2005年の愛知万博は、当初は注目度が低く、「環境破壊」との批判もあったが、トヨタ・電通の動きにより、新聞では、批判記事が姿を消した
・愛知万博の実態は「トヨタ万博」と言われた。

○永田町:
・小泉政権時の「タウンミーティング」は、当初は、電通に随意契約で丸投げで、開催費用は1回平均2000万円。田中康夫長野県知事は「長野は、同じことを30万でやっている」と批判。

○ブランド人材を買い漁る:
公表義務のない「顧問」に重鎮を確保:
中曽根康弘元首相、元通産事務次官、元警察庁警備局長、元日銀理事、元ロサンゼルス五輪組織員会委員長など。
・社外監査役も、各界に睨みの利く面々:
元公正取引委員会委員長、元第一勧業銀行副頭取など。
有名人の子弟を採用して囲い込み
トヨタ自動車、キヤノン、第一生命、西友、不二家、セイコー、日立製作所、エーザイ、日本航空、レナウン、味の素、資生堂、花王、KDDI、東京海上火災、オムロン、太田胃酸、新潮社、朝日新聞、
・・・などから、社長または幹部の子弟が入社している。
(各界の重鎮の子息を押さえておけば、将来、何かの役に立つこともある=人質?)
・政治家(平沼赳夫、野呂田芳成、など)、文化人の子弟、公家や皇族関係者も多い。
・電通社員の平均給与(年収)は、39.6歳で約1300万円(03年実績)。
・広告主の手前、新入社員の給与など、公表される部分は低く抑え、社内外の引退組には顧問を隠れ蓑に、恵まれた環境を用意し、人脈を拡大している。

○あとがき、他:
・集団強姦事件を起こした早稲田大学のサークル「スーパーフリー」事件でも、電通社員の名前が取り沙汰された。社員による薬物事件も複数おこっている。
・「週刊文春」の広告は全部電通。だから、文春では、つっこんだことは書けない。
女性誌は、男性誌以上に、電通が絡む。横綱は資生堂とカネボウ。だから女性誌は、圧力に弱い。
・電通は、一業種多社制(例:松下、日立など)。米国流の挑戦広告ができない。
・電通の暗部の情報はないかと新聞記者等に聞くと「恐い」「業界で生きられなくなる」と言われた。
・規制やタブーの多い不自由なメディアの順番:
テレビ、新聞、雑誌。
(=広告費の高さ、給料の高さ、取材経費の高さ、影響力の大きさ、の順番)
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天に昇った命、地に舞い降りた命

9・11テロ

天に昇った命、地に舞い降りた命
(杉山晴美) マガジンハウス ¥1,365


★★★★★ 



2001年9月11日に発生した「同時多発テロ」で銀行員の夫を亡くした妻である筆者の手記です。テロの3年後に放送されたフジテレビのドラマ「9・11」の原作です。ドラマを見た後読みました。ドラマでは、和久井映見の迫真の演技やBGM・映像などの演出効果もあったせいか、涙腺が緩みそうになりました。ぜひDVD化してほしいと思うほどでした。

一方で、本書を読んだときは、事前にドラマで内容を知っていたせいか、冷静に読めました。何よりも筆者の前向きな姿勢に圧倒されました。書き残そうとする意志、困難に立ち向かおうとする意志、子供をしっかり育てようする意志に感心させられます。父親の死を長男に告げることを決心し、空を見ながら、お父さんは星になったと説明する場面が最も印象に残っています。海外で事件・事故に巻き込まれた場合の、現実的な問題への対処の方法についても勉強になります。

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調理場という戦場



調理場という戦場
(斉須政雄)

★★★☆☆


東京三田にあるフランス料理のレストラン「コート・ドール」のシェフが、料理人としての苦労話や自らの考えを記したものです。本書を読むきっかけは、以前、宮大工の西岡常一氏の「木に学べ―法隆寺・薬師寺の美」を読んだときに、職人のプロ意識の奥の深さに感銘を受け、他の分野の職人の考えにも触れてみたいと思ったからでした。私は、自分では全く料理をしません。だからこそ、料理を極めた人の著作からは何か新たな知見が得られるのでは、と考えたのでした。

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■読書メモ:

・料理人の世界の厳しさがよく描かれていた。単身でフランスに渡って修行を積んでいた頃の生活環境の厳しさ、戦場と例えられる仕事量の多さと精神的なプレッシャーなど。
・店を変えながら経験を積み、実力と信頼を向上させていく過程は、一般のビジネスマン(人事異動・転職など)にも通じるものがあると思いました。
・3店目の「ヴィヴァロワ」で、オーナーに心酔し「こういう人になりたい」と思った場面が印象的。オーナーの、無欲で自然体で、掃除を徹底して行なうところがいかに素晴らしいか。
・4店目の「タイユバン」は、同じパリのミシュランの三つ星レストランでも、ヴィヴァロワとは全く対照的なのが面白い。ヴィヴァロワは自由度が高く一人で多くの作業ができたが、タイユバンでは、作業が細分化・分業が厳格に守られ、一人の人に全てを分からせない、情報を盗まれない仕組みになっていることに驚いた。
・著者が同僚に腹をたてて手を出してしまう(しかもほとんど反省も後悔もしていない)シーンがいくつか出てきたのにはびっくり。
・「一般的な料理のマニュアルに従った作り方から言えば、ちょっと足りないことやちょっと出すぎたようなことを、時と場合によって、素材の様子によって使い分ける。そういった微調整ができることが、料理人の能力の重要な部分だとぼくは思う。」・・・どの世界にも当てはまりそうですね。
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Author:管理人 ■民間企業勤務(情報技術系)。米国から帰国後、首都圏在住。 ■趣味:海外旅行、読書(経済・ビジネス書、歴史小説、ミステリー)、スポーツ観戦(野球、サッカー、フィギュアスケート)、マスコミ批判。
―― 書評よりも、自分用のメモ・備忘録に重点を置きます。おすすめできる書籍が中心です。


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