トラック買取

読書メモ・情報整理ブログ

書評・レビュー、読書の備忘録・要約・まとめ。自分用の情報収集・考察のまとめ。 /【分野】 ビジネス、科学技術、外国語、旅行、・・・
読書メモ・情報整理ブログ TOP  >  [読書] 科学技術

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

「世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記」(竹内健)読書メモ・レビュー



「世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記」
(竹内健)

★★★★

【メモ】

・私は、この著者とは、経歴・キャリアの点で近いところが多く、その分共感する部分が多い。

・大企業の人事制度、および人事の運用が、いかにいい加減で、客観性が無いか、よく描けている。どの会社もこんなものかと思い知らされる。
(⇒ 私の勤務先はもっと酷い。)

・フラッシュメモリ事業が成功したとき、自称「立役者」が出てきて、成功の果実を奪い合った。声が大きい人、立場が強い人の言い分が通ってしまう。
(⇒ 私の勤務先も、「演技力だけはあるが、会社の利益への貢献度ゼロ」という奴が幅を利かせている。こういう会社はダメ。)

・純粋に一分野を極めた人と勝負しても、後発では、勝てない。ある分野とある分野の間の、隙間を狙うのが有効。また、注目度の低い、歴史の浅い分野が良い。
(⇒ これは実感する。ある分野とある分野の組み合わせ、が有効な場合も多い。)

・スタンフォードのMBA留学は、会社の人事は当初、前例がないと反対された。大学では、英語が分からず劣等生になり苦労・・・。
・どの国のどの時代も、成功体験から逃れられずに失敗している、ということ。経営の失敗は、つまるところ、心理学・哲学、によるところが大きい。

・シリコンバレーで、投資先等が決められるとき、相手の人間性・信用が重視される。ウェットなもの。

・アップルは、メーカーのフラッシュメモリの専門家をヘッドハントし、交渉を有利に進めようとする。

・半導体ビジネスは、世代・サイズごとに、勝者・敗者となるメーカーが入れ替わる。製品ごとのコスト構造が全て。

・東芝では、DRAMから撤退し、フラッシュメモリが主流になると、DRAMの部署の人が、横滑りして、フラッシュメモリの部署で、肩書きも上になった。フラッシュメモリを実際に開発した人達は、会社を辞めて行った。人事制度に問題あり。

・走りながら考える、が重要。失敗したら修正する。そのとき周りで支えてくれる人が必要。
(⇒ スピードの競争に勝つには「走りながら考える」しかないのは、実感する。)

・電機業界は、垂直統合型(1社で全部やる)から、水平分業型(他社の技術の相互活用・連携)に移行している。自前主義は、ダメ。
(⇒ これは強調したい。私の勤務先も、「自前主義」で動きがノロい。他社、特に海外の企業のノウハウ・技術を、上手く取り込むことを考えてないと、この先生き残れない。)

・MOT(技術経営)が重要。開発者は、スイッチングコストの検討が重要(既存製品から新製品に乗り換える
際に負担するコストのこと)。多岐にわたり、数値化が困難。そのコストを下げるための戦略としても、MOTが有効。
(⇒ これも大いに共感する。私の勤務先も、技術しか知らない技術バカが自己満足を追求してコストを垂れ流しているが、評価する立場(経営層)がアホだから、止められない。)


-----
→ Amazonで詳しく見る

スポンサーサイト
[ 2017/10/14 01:30 ] [読書] 科学技術 | TB (0) | Comment (3)

「生命とは何か―物理的にみた生細胞」(シュレーディンガー)読書メモ・レビュー



「生命とは何か―物理的にみた生細胞」
(シュレーディンガー)

★★★★


[レビュー・考察]

・物理を少しでもやった人なら、嫌と言うほど名前を聞かされた、シュレディンガー方程式のシュレディンガーが、大昔に、こんな生物学の検討をしていたということ自体が驚きだった。

・昔の本にありがちな、読みにくさ。まとまりの悪さ。

・しかし、未知の分野に対して、他の分野の知識を適用するアプローチの仕方は、良い勉強になる。学生や研究者は、こういう姿勢を学ぶべき。物理学と生物学を、ここまで有機的に結び付けるような話は、聞いたことがなかった・・・。

-----
[読書メモ・備忘録]

・生物の体は、なぜあんなに大きいのか?・・・
n個の要素のうち、「不正確」なものが、√n 個あると仮定すると、その割合は1/√nとなる。
nが大きいほど、不正確さが減る。生物が、個体として一定レベルの秩序を持つためには、この不正確さを一定の割合以下にする必要がある。そのため、nが一定値以上、つまり生物の体は一定の大きさ以上である必要がある。

・遺伝子の永続性は、不連続性に起因する。(量子力学的に)

・突然変異は、まれな出来事でなければならない。(高度の永続性のため)

・生命体は、負のエントロピーを食べて生きている(ように見える)。

-----
→ Amazonで詳しく見る


[ 2013/01/25 23:10 ] [読書] 科学技術 | TB (0) | Comment (0)

「エネルギー問題!」(松井賢一)読書メモ・レビュー



「エネルギー問題!」(松井賢一)

★★★★

[レビュー・考察]
・エネルギー全般について、技術・政策・経済などの面から、客観的に現状を解説する良書。
・幅広く、課題を網羅している。また、各事項の説明の濃淡のバランスがとれている。重要な課題・問題点には相応の文字数で解説されている。
・特に、原発に関心のある人は、読むべきだろう。原発問題だけを見ていても「木を見て森を見ず」になる。本書を読めば、エネルギーの全体の課題を概括的に理解できる。そこから自ずと、その一部として原発のあり方が見えてくる。(特に、反原発派には、エネルギー全体のことを数字で考えずに、気分だけで反原発を訴えている人が多い。せめて本書に書かれてあるような基本を知ったうえで、物を言うべきだろう。)
・再生可能エネルギー(いわゆる自然エネルギー)は、長期的には、研究開発を進めるべきだが、すぐに基幹エネルギーになるものではない、ということを、改めて認識させられる。
・ただし、スマートグリッドに関する記述は貧弱すぎる。将来のことを考えれば、スマートグリッドにはもっと詳細に言及してほしかった。スマートグリッドについては、別の本を併せて読むとよいだろう。
・なお、本書は、東日本大震災・福島の原発事故の発生前に書かれている。そのわりには、原発に関して違和感のある説明もなく、余計なバイアスが無い。

------
■ 読書メモ(備忘録・要旨):

Chapter1 石油問題の本質――石油時代終わりの始まり:
1.石油はなくならない:
・確認可採埋蔵量は、増え続けている。理由は、探査・開発技術の進歩、新たな油田の発見。
・いつまでたっても、「あと30年、40年」なのは、埋蔵量/生産量の比が恣意的に変えられるため。
・石油会社にとっては、15年程度が理想。
2.石油価格は乱高下する:
・乱高下の理由は、需要は必ずあるが、供給は独占性が強く、供給量を絞って価格を吊り上げられるため。
・乱高下を防ぐには、先物市場の監視消費国の団結などが有効。
3.低落しはじめた石油の地位:
・石油資源の枯渇よりも、需要側の石油離れが先。電気自動車の影響が大きい。

Chapter 2 息の長い石炭、急成長する天然ガス:
1.息の長い石炭:
・石炭の種類・用途は多様。2000年から2007年にかけてのエネルギー消費量で最も伸びたのは石炭、次が天然ガス。
・中国・インドの消費増が大きいため。
・石炭の欠点は、CO2排出量が大きいが、CCT, CCSにより解決可能。
2.急成長する天然ガス:
・天然ガスの種類:
・構造性ガス(メタンガスのガス田)、随伴ガス(油田副産物)、メタンハイドレート、他。
・ガスの輸送手段は、パイプラインが主流。LNG(液化天然ガス)として運ぶ方法も急拡大した(特にアジア)。
・極東ロシアには、膨大な天然ガス資源がある。日本の消費量100年分近く?
・日本では、全国的なガスパイプラインができなくて、天然ガス消費量が少なかった。今後は増える。

Chapter 3 原子力との共存:
1.核分裂の発見から原爆の製造へ
・核分裂により発生するエネルギー E=mc^2。特殊相対性理論。質量が軽くなり、その分巨大なエネルギーが発生する。
・核融合も、融合前の原子の和より質力が軽くなる分、巨大なエネルギーが発生する。
2.原子力平和利用と核不拡散体制の確立:
・米国では、「軍備管理論」に基づき、国際条約締結等の体制構築を進めた。
・IAEAでは、核の一元管理が必須ではなく、二国間取引も認めている。
・NPT 核不拡散条約は、5か国に有利な不平等条約。
3.原子力発電所の安全確保と原子力発電所事故:
・放射線では、ガンマ線が最も危険とされる。アルファ線、ベータ線は体内被曝があれば危険性がある。
・臨床症状が現れないのは、250ミリシーベルト以下。
・ICRP勧告では、医師・放射線技術者等は、蓄積を考慮すると、5年の平均で年20ミリシーベルト、また1年では50ミリシーベルト以下。
・一般の人は、1ミリシーベルト。
・日本の基準はさらに厳しくされている。
・原子力発電所は、何重にもわたる多重防護構成で、安全性を確保している。
・ただし、リリエンソールは、これが装置を複雑にし、いざというときの誤作動、ミスを起こすため、より単純で効果的な装置が良いと指摘している。
・スリーマイル島の事故は人為ミスが原因。被害は小さかったが、パニック状態になった。
・チェルノブイリの事故は、IAEAは当初、原因は作業員の操作エラーとしていたが、原子炉の設計が原因と訂正した。
4.揺さぶられる核不拡散体制:
・イラク、北朝鮮の核疑惑。(IAEAの査察拒否など)
5.今日の課題:
・国際情勢の課題:
(原子力発電国が増えて、核拡散拡大のい危険視が高まった。アメリカのインドの原子力協定締結(インドはNPT不参加)。国際的な核物質管理等のシステムを作る動きが強まる。核保有国の核廃棄意欲。核テロの脅威が高まる。)
・国内情勢:
(核燃料サイクルは原子力発電に必須だが、日本は遅れている。再処理技術の開発が遅れたから。
反プルトニウムキャンペーンなどが影響。「トイレのないマンション」という批判)

Chapter 4 再生可能エネルギーは補間的役割・省エネルギーの逆説:
1.再生可能エネルギーは補間的役割:
・再生可能エネルギーの源は、太陽。(水力も含めて)
・太陽光発電のコストは下がってきた(蓄電の技術・コストと、インバーターの変革)。
・風力は、変換効率が低く、天候に左右され、場所もとるため国土の狭い国には合わない。
・太陽エネルギーは薄く広くばら撒かれ、エネルギー密度が低い。集めるのが大変。
・天候にも左右される。赤道付近が有利。
・再生可能エネルギーは、コストがまだ高く、世界の人口増加を考えると、基幹エネルギーになる見込みは無い。
2.省エネルギーの逆説:
・「エネルギーの効率が上がれば、需要も上がる。」
・省エネルギーには、5つの側面がある(変換効率向上、技術効率(生産目的)、産業・民生・交通の活動単位当たり消費量、GDP当たり消費量、我慢して使わない)

Chapter 5 地球温暖化問題――政治を利用する科学、科学を利用する政治:
1.政治を利用する科学:
・地球温暖化の説と、寒冷化の説の両方がある。
・政治的課題に引き上げたのは、IPCC初代議長のベルト・ボーリン教授とIPCC第一作業部会初代議長のジョン・ホートン卿。
2.科学を利用する政治:
・IPCCの議論は、アングロサクソンペースで進んだ。
・炭酸ガス主犯説は、客観的な証明ではなく、多数決で決められた。
・温室効果ガスの排出削減量の目標の、基準値設定も、欧州有利なものに。
・京都議定書は、排出権取引が取り込まれ、複雑になったが、使いそうなのは日本くらい?
・米国は、さんざん引っ掻き回したのに、批准せず、離脱した。
・日本は、炭酸ガスを減らすのに、米国の倍のコストがかかる。
3.政治に利用される科学の危険性:
・地球温暖化説は、優生学とルイセンコ学説に通じるものがある。
・データと問題についてのオープンで率直が議論が抑圧されている。

Chapter 6 世界のエネルギーを動かす人々:
1.エネルギー観の変遷:
・石油を大量に使わせよう、原子力発電を広めよう、化石エネルギーの使用をやめさせて地球温暖化を防ごうと望む人達が組織的な活動をして世界のエネルギー世論を誘導していた。
2.エネルギー情報の発信と知的戦略集団:
・IPCC(2500人いる)は、一部の中核メンバー(30人くらい)が影響力の強い専門家だが、そこでも意見は分かれてた。
3.モデルと予測
・モデルは単なる試算の結果なのに、将来必ずこうなると期待されるケースが問題。
・モデルを使って動かす人は、何らかの予見を持ち、それに見合うようなモデルを開発し試算を行っている。
・大型モデルがよりよい情報をもたらすとは限らない。

Chapter 7 人類・文明・エネルギー:
1.七つのエネルギー革命:
・人類には7回のエネルギー革命があった。
1) 火の利用開始。人口増につながった。
2) 農耕・牧畜の開始。技術・都市化が生まれた。
3) 鉄の利用開始。青銅より硬く用途が広く生産量も多い。
4) 火薬の利用開始。最初の人工的なエネルギー。
5) 石炭の利用開始。蒸気機関の実用化に。
6) 石油と電気の利用開始。電力網の普及。
7) 原子力の利用開始。戦争の形式にも影響。
2.技術発展の大きなうねり:
・○○は可能だ、という科学者の意見は、正しいことが多いが、○○は不可能だ、という科学者の予想は、誤りが多い。
・発明・発見には、予期されてたものと、予期されてなかったものがある。
3.人類・文明・エネルギーの歴史が教えること:
・20世紀は、火力発電、自動車など、19世紀に発明・発見された技術で繁栄した。
・21世紀は、量子力学の技術など、20世紀の発明・発見で繁栄する。

Chapter 8 日本のエネルギー政策を振り返る――特徴、成功と失敗:
・ 日本のエネルギー政策の特徴
10年周期で政策の局面が転換している。
1941-51: 占領下の経済復興とエネルギー供給基盤整備。石油普及。
1952-61: 経済自立とエネルギー産業近代化。貿易自由化。
1962-72: 高度成長・総合エネルギー政策。LNG増大。
1973-85: 石油危機と省エネルギー転換。
1986-96: 規制緩和と地球温暖化問題の登場。
1997-07: グローバリゼーションと地球温暖化問題への対応。
・戦後、民営電力体制は GHQが望んだものだった。
・日米構造協議の中で、エネルギーに関しても、規制緩和が求められた。
・電力分野に関しては、独立した規制機関の設置、透明・被差別的な託送サービスの提供、公正な託送料金の設定、自由化の点検スケジュールの設定など。
・背景では、ブッシュ大統領とエンロン社が動いていた。
・電力の自由化:
電力会社は、部分的最小限の自由化を、時間をかけて、発送電分離はしないという条件を示すなどして、時間稼ぎをした。
・ 日本のエネルギー政策の成功と失敗:
石油の安定供給の観点では、外資依存が強く、日本の政策は失敗した。LNGでは、成功している。原子力では、核燃料サイクルの確立の遅れが問題。

Last Chapter エネルギー革命が始まった――日本の長期エネルギー戦略は

・2008年の原油価格高騰で、石油離れが決定的となった。
・原子力ルネッサンス:原発の無い国での原発建設、新型の原子炉など。
・小型原子炉は、2015-2020年頃から世界的なブームとなりうる。
・東芝の4S原子炉に注目。
・ハイブリッドカー、電気自動車、燃料電池車。スマートグリッド。

・政府の「新・国家エネルギー戦略」の問題点:原油価格が高止まりするという前提がおかしい。地球温暖化への積極的な取り組み方針も疑問。

・今後(2008年)からの10年は、石油時代の終わりの始まり。新たな時代を築くパラダイム技術は、100年・200年にわたって世界を変革する。核融合反応にも可能性はある。

-----
→ Amazonで詳しく見る



[ 2012/01/06 01:23 ] [読書] 科学技術 | TB (0) | Comment (0)

生物と無生物のあいだ



生物と無生物のあいだ
(福岡 伸一)

★★★★


私も普段から、生命とは何か、ということはよく考えていたのでした。考えれば考えるほど奥が深い問題です。仮に、地球以外の天体にも生命体らしきものが存在する場合、それは地球と同様に、タンパク質で構成され、DNAを持つのか、あるいは全く別の分子構造で自己複製を実現するのか、とか・・・。昔はそんなことを考えることもなかったのですが。学生の頃も、物理・化学の授業しかとってませんでしたが、今では生物学のほうが興味があります。

本書は、生命とは何かについてより深く考えるきっかけを与えてくれましたが、やはり結論は出ません。本書の言うように、自己複製ではなく、動的平衡こそがその答えだというのは、分かる気がするのですが、その動的平衡を可能にさせる要因・機能は何か、ということが本書でも具体的に説明されていません。そのあたりを詳しく書いた書籍があれば読みたいです。

本書で最も印象的だったのは、動的平衡である生物には、不可逆な時間の流れがあり、一度折りたたんだら二度と解くことはできない、そこが、部品交換できる機械とは違う点だ、という説明です。生命の営みに操作的な介入をすることの危険性も感覚的に分かりました。遺伝子組み換え食品の安全性の議論も、時間の経過とともに、動的平衡にどのような影響が出るかが論点なのでしょうね。

全体として、科学者が書く文章とは思えないほど、読みやすさと面白さが両立されています。科学技術系の仕事の話を、ある程度専門的に細かく、ドラマチックに描くことができる人は稀有な存在だと思います。また、大学での生物学系の研究者の考え方、研究室の様子が臨場感をもって書かれていて、私のいた工学系との違いも分かって面白かったです。

--
■読書メモ:

・ロックフェラー大学での野口英世の評判は悪い。野口の研究業績が死後50年経って検証されたが、意味のあるものはなかった。当時それに気づく人がいなかった。

・ウィルスは、一切の代謝を行わず、結晶化することもあり、物質的である。しかし自己複製能力を持つ。自己複製するものが生物、と定義するなら、ウィルスは生物と言えるが、生物か無生物かの結論は出ていない。著者は、生物ではないと考える。

・DNAの二重らせん構造を発見したのは、ワトソンとクリックだが、そのヒント、つまりDNAイコール遺伝子だと世界で初めて気づいたのはオズワルド・エイブリーである。彼にノーベル賞が与えられなかったのは不当だと言われている。また、ワトソンとクリックは、不正に得た情報(ロザリンド・フランクリンの功績によるDNAのX線写真の覗き見)から発見に至った。

・米国の大学は、日本の大学のような教授・准教授等の職階間の支配関係はなく、独立した研究者であり、大学と研究者の関係は、貸しビルとテナントのようである。研究費は自ら稼ぎ、額に応じて研究スペースが割り当てられる。人の入れ替わりも激しい。

・シュレーディンガーの説:われわれの身体は、原子に対して何故これほど大きいのか。原子はランダムな熱運動をするが、原子が多数あれば、その平均的な動きに一定の傾向、つまり生命体の持つ秩序が生まれる。n個の粒子があれば、そのうちルートn個が平均的ふるまいから外れた動きをする。誤差率は {√n}/n であり、nが大きくなるほど、誤差率は小さくなる。人間の生命現象に求められる低い誤差率を実現するため、人間の原子数はこれほど多く、身体はこれほど大きい。

・エントロピーは増大する方向に向かう。それは死を意味する。食べることで、生命はエントロピーを下げることができる。

・シェーンハイマーの重窒素を用いた実験により、生命体とは、ダイナミックな流れ=動的平衡であることが分かった。

・細胞生物学とは「トポロジー」の科学であり、建築家に似ている。

・ある遺伝子をノックアウトしても、動的平衡がピースの欠落を補完し、分化・再生により最後まで「折りたたまれる」。不完全なピース(例えばプリオンタンパク質)を与えると、時間の経過により、折りたたみに失敗し、異常が発生する。生物には、不可逆の時間の流れがある。

→ Amazonで詳しく見る



[ 2011/02/12 22:42 ] [読書] 科学技術 | TB (0) | Comment (0)

サイトマップ
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
Profile

管理人

Author:管理人 ■民間企業勤務(情報技術系)。米国から帰国後、首都圏在住。 ■趣味:海外旅行、読書(経済・ビジネス書、歴史小説、ミステリー)、スポーツ観戦(野球、サッカー、フィギュアスケート)、マスコミ批判。
―― 書評よりも、自分用のメモ・備忘録に重点を置きます。おすすめできる書籍が中心です。


人気ブログランキングへ ブログランキング にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ はてなbookmark
* Twilog * travelphoto

QRコード
QR
ブロとも申請フォーム
Information


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。